当院について

院長インタビュー

院長
小山 雄史こやま ゆうじ
地域の中核病院として児童から高齢者まで受け入れ
当院は地域の一病院に過ぎません。基本方針にあるように、地域の患者さまのために、地域の中核病院として、児童・思春期から一般成人の方、そして高齢者まで幅広くお受入れしています。地域社会のために、医療観察法の鑑定入院、通院処遇もお受入れしています。
当院は川崎市宮前区に位置し、アクセスは便利です。田園都市線の鷺沼駅からは徒歩で約18分、またはタクシーでワンメーターの距離です。横浜市営地下鉄のセンター北駅からはバスで約10分程度で、その後徒歩で約5分の立地にあります。患者さまの中には、田園都市線、南武線、横浜市営地下鉄の沿線に住んでいる方が多いほか、都内から通院される方もいらっしゃいます。
病状や治療に適した病棟でサポート
当院の病棟は計6つあります。男子閉鎖病棟、女子閉鎖病棟、男女混合の閉鎖病棟、男女混合の開放病棟、児童・思春期病棟、認知症の方を中心とした高齢者の病棟です。閉鎖病棟、開放病棟には主に統合失調症、うつ病などの患者さまが中心に入院されています。
閉鎖病棟と聞くと、閉じ込められそうで怖い、という印象を受ける方がいらっしゃると思います。確かに制限は多いかと思いますが、急性期の症状を改善するため、安心して療養に専念できる病棟です。
開放病棟は、慢性期の経過をたどりながら病状は比較的安定しており、退院を目指す方が対象となっています。
いずれも患者さまが社会復帰できるよう、薬物療法を中心に作業療法、精神科リハビリテーションなどを行います。
児童・思春期病棟は、思春期特有のさまざまなお悩みや諸症状にたいして治療を行う病棟です。医師や看護師のほか、保健福祉士、心理士、作業療法士など専門の職員がチームを組み、患者さま一人ひとりの病状に応じた治療を行っています。ご本人だけでなく、ご家族や学校の先生など、周囲の支援者の方々へのサポートも大切な治療の一環と考えています。
高齢者病棟では、高齢者の精神障害の診断と治療を行っています。主に認知症、せん妄、器質性精神障害、老年期うつ病、妄想性障害などを抱える患者さまが中心に入院されています。
他精神科病院では男女混合の病棟が多いですが、当院では男子病棟、女子病棟を設けていることが特徴です。患者さまの病状や治療に適した病棟でサポートを行っています。
「つらい」と感じたら受診の目安
たとえば、受験に失敗してしまった、失恋してしまった、などのストレスが原因で落ち込むことはごく普通の反応です。しかし、それらがきっかけで心のバランスをくずして気持ちが立て直せなくなることもあります。自分で感情がコントロール出来ない、動悸がする、食欲が湧かない、どこかが痛むなど、身体に症状が出ている時は受診の目安です。
そのほかにも、誰もいないのに人の声がするといった幻聴や幻覚、周囲の人が自分のことを悪く言っているような気がする、といった被害妄想や、気分の面では、憂鬱な気持ちが続いている、意欲がない、外に出るのが怖い、イライラや不安な感情が続いている、よく眠れないなどの精神諸症状でお困りの場合も、相談のタイミングです。
「つらい」と感じる程度は人それぞれです。なかなか周囲の人に気付いてもらいにくいことも、他人に説明するのが難しい症状もあります。日常生活や仕事にそれほど支障が出ていなかったとしても、「つらい」という気持ちが続いているのなら、一度受診を検討してみてください。
社会復帰のためのサポート体制
医療の基本である診断や治療を提供するだけでなく、当院では統合失調症を中心とした精神障害を抱える患者さまが、最終的には自立して社会復帰できることを目標としています。
患者さまの社会復帰のタイミングは、病状や罹病期間、家庭環境などに依存するため、一概に言い難いものです。
しかし、近年では新しい治療薬が出てきていますし、社会復帰に向けたプログラムも充実してきています。以前に比べ、患者さまが退院し社会復帰するまでの期間は短くなり、社会復帰率も増えている傾向にあると感じています。
地域にはグループホームやデイケア、訪問看護などのサポート体制が整っています。患者さまが入院から外部の生活に戻る際に手厚いサポートを受けられるようになっています。これらを活用することで、以前に比べて患者さまが社会復帰・在宅復帰しやすくなったと言えるでしょう。
自分らしい生活の安定が精神疾患の予防につながる
全国の精神疾患患者数は、年々増加傾向にあります。長引く不況などによる労働環境の悪化や、生活への不安などのストレスの増加が原因で、とくにうつ病などの気分障害の患者数が増えています。
精神疾患の予防には、休養や睡眠など調和のとれた、規則正しい生活が大切です。また過度のストレスは心身の不調をきたし、精神疾患の原因となることもあります。自分のストレスに気付き、早期に対処をすることが重要です。みなさんそれぞれ、自分らしさ、あなたらしさがありますので、個性に合わせた生き方をする、ということが精神疾患の予防につながると考えています。
当院は近隣の100施設以上のクリニック、診療所・病院と連携体制をとっています。地域の患者さまのために、地域の中核病院として機能することを目標にしていますので、積極的に入院をお受けします。入院が必要な場合には、当院で治療を受けた後にかかりつけのクリニックに戻り、患者さまには近隣クリニックの外来で、継続的な治療を受けていただく、といった連携を理想としています。
「心の健康」を取り戻すお手伝いをすることが使命
当院に特別な特効薬や特殊な治療がある訳ではありません。チーム医療に重点を置き、日常的に、異なる職種のスタッフ同士が協力しています。大規模な総合病院でもなく、アットホームな雰囲気が特徴で、職員同士が顔なじみです。この風通しのよさがチーム医療の実践につながっています。
患者さまを中心に置いて、病院全体で患者さまをサポートする医療を提供することを目指しています。患者さまの「心の健康」を取り戻すお手伝いをすることが当院の使命です。
児童・思春期の患者さまとご家族へ
とくに児童・思春期の患者さまは、ご本人だけでなく、何より親御さんやご家族の方もさまざまな悩みを抱えていらっしゃると思います。他の家庭と比べて「こんなことで悩んでいいの?」と思うこともあるかもしれませんが、ささいなことでも構いません。どんな悩みでも、遠慮せずに相談に来ていただければと思います。
当院の児童・思春期病棟には、児童・思春期に特化した専任のスタッフが在籍しております。安心して相談できる環境を提供していますので、どうぞ当院に頼っていただければと思います。親御さんと一緒に、もしくはご本人だけでも構いませんので、一度外来を受診してください。医療相談室窓口がありますので、そちらに一度相談をいただいた方がスムーズです。
患者さまが「当院を受診してよかった」と、つまりはいい出会いであったと思っていただけるよう、職員一同、日々努めております。

医師情報

院長
小山 雄史こやま ゆうじ
経歴
  • 東京都出身
  • 1998年 浜松医科大学 卒業
    同大学附属病院、静岡県立こころの医療センターでの研修、
    神経科浜松病院、沼津中央病院での勤務を経て、
    2005年より、東横惠愛病院勤務、2022年より同院病院長に就任。