「プラス思考で」とかいうけれど・・・
副院長 石垣達也

現代はストレス社会と言われています。誰もが不安を感じたり、悩んだり.落ちこんだりしながら、日々を送っています。「前向きに」とか「プラス思考で」などとよく言いますが、みんながみんな、いつでも簡単に考え方や行動のしかたを切りかえることはできないでしょう。気分が落ちこんでいる時は、普段なら気にしないような友人のちょっとした一言をすごく気にしてしまったり、過去に自分がした失敗を必要以上に悔やんでしまったりします。自分の身のまわりには悪い要素ばかりでなく、良い要素も散らばっているにも関わらず、悪い要素ばかり大きく見えて、良い要素は小さくなり見えにくくなってしまうようです。気分が落ちこむ→考え方が悲観的になる→さらにいやな気分になる→考えることがもっと絶望的になる→・・・の悪循環に陥り、収拾がつかなくなることもあります。

このような堂々めぐりに陥ってしまった場合、一度、考えるのを「ストップ!(自分で唱えて)」して、気分がいい日にあらためて考え直せば、もっと違った建設的な考え方ができるかもしれません。後ろ向きの気持ちから離れられない時は、「すぐに解決しなければ!」と焦らず、「あしたまた考えよう」と、ふとんにもぐりこんでしまってもいいのです。いつもいつもハッピーでいられる人などいません。

問題が大きくて手におえない時は、「心配や迷惑をかけたくない」とか、「こんなことで悩んで恥ずかしい」とか考え過ぎず、周りの人や専門家に相談することも有効です。気持ちが解放されて楽になるかもしれないし、自分だけで考え過ぎて視野が狭くなっていたとしたら、視点を変えてみることができるでしよう。「弱くて頼りない自分」をまず自分自身がみとめて、今、自分が立っている地点がマイナスの位置なのではなく、プラスマイナスゼロの基準点なのだと、リセットしてとらえなおすことも、時には必要かもしれません。

東横恵愛病院では、「うつ・ストレス外来」を開設しています。本格的なうつ病やパニック障害の症状が強く出ている方だけでなく、職場や家庭、人間関係などによるストレスが原因で、気持ちが落ちこんだり、眠れなかったり、息苦しい、ドキドキする・・・などの症状がある方も、気軽に相談できる窓口になればと考えています。

(うつ・ストレス外来に関するお問い合わせは、事務部相談室 精神保健福祉士まで)

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